木蘭さんが「個人の感想」という言葉を繰り返されているのを見て、本来個人の感想は個人の感想であり、時に意見交換や議論することはあっても、たとえば日々SNSで無限に自己承認を求めるのは不健康であり、そうした承認欲求が、誰かを叩いて褒められたいという同調圧力を生む原因なのかもしれないなと思いました。
秋元さんの詞は挑発的なタイトル、内容ですが、被害を訴える/訴えないということとはべつに、出口を探しもがく閉塞した自分の感覚に、承認はいらないという態度を表明しているようにも思えました。
声を上げない人の中にある、無意識の感情を、浮き彫りにするのが、ドラマであれ詞であれ、表現の力だと思います。